彼は、キャリア(携帯会社)の社員ではない。あるキャリアの基地局のアンテナを製造し設置しメンテナンスをする会社側だ。

東北関東大震災、東日本大震災で被災した携帯 通信 アンテナ復旧作業の第1陣に選ばれた理由を彼は言わなかったが、がっしりしたマッチョ系。トレーニングジムにも通うタイプだったからじゃないかと、オレは勝手に思っている。

奥さんに下着と暖かい服を用意させ、会社にいく。機材を積んだ車は、緊急車両の扱いで、ガラガラの東北自動車道を140K/hで走る。途中、熊本ナンバーなど遠隔の消防車の隊列...
続きを読む≫ 2014/12/22 00:19:43 メイン
仙台の支局に到着する。支局は東北関東大震災、東日本大震災の直接の被災を免れていて、それからの数日、拠点となり宿泊場所となった。
初日は、持ち込んだ寝袋で、寝た。が次の日からは支局の社員が、どこからともなく布団を調達してきて、会社の床だが、それでも布団で寝れるようになった。

現地の社員の中には、家を流され、家族の消息もわからないという人もいる。
が、それでも会社につめ、職務を果たそうとする。

食事は、仙台の支局で用意してもらえた。朝、女性の社員は出勤すると、お米をたき、オニギリを大量に作る。
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携帯 通信アンテナの被災地での復旧作業の応援にかけつけのは、彼のチームだけではない。それぞれいろいろな技術者、工事の分担があり、調整しながら作業を行う。しかし、混乱の中、調整もうまくいかず、アイドリングや無駄足も出てしまう。
バックオフィスの支援が十分じゃない、東京は、何やっているんだといいたくなる、東京の上級職の認識が甘い。

アンテナ、基地局は、海岸の町でも、小高い丘の上に立てる。TVでも流れた瓦礫の先にある丘に上り、機能を確認する。電源さえつなげば機能するのか、パーツ交換がいるのか。だが、...
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帰って来た彼と話をしている間に、余震がありだいぶ揺れた。食事をしているレストランに緊張が走り、やがて、おさまって来て、彼は話を続ける。

携帯 通信アンテナの被災地 復旧作業で、現地、被災地の社員、技術者と、手順、資材手配の打ち合わせをしている間にも、余震は何度もきた。
だが、大抵の余震では、もう麻痺してしまっている。
現地、被災地の人は、打ち合わせ、会話も、余震なんかじゃ中断しない。
勝手に揺れていろ。さっさと、1本でも携帯 通信のアンテナを復旧させるのが先だ。
と、いうか、もう壊れるもんは、...
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携帯 通信アンテナの被災地 復旧作業は、避難所にもアンテナがあるところがあり、また仮設の設置をすることもあった。
地震、津波の避難所に入ると、勿論そこは、孤立していない避難所で、全体の中では、まだいいほうの避難所だったと思う。

何人から、携帯の充電をさせてもらえないかと頼まれた。
苦しい嘘だった。ひとりさせれば、みんなが来てしまう。作業ができなくなる。200V電源しかないんです、すいません。

おばあちゃんは、東京から来てくれたのかい、ご苦労だねぇと、食べ物を出そうとする。
とても、受け取れな...
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彼と別のチームは、携帯 通信アンテナの復旧作業に、原発から20K圏内の被災地にも行っていた。まだ避難指示が出ていなかった。資材の調達を、避難所で待っている間に、退避の指示が来た。
逃げたい気持ちと、避難する手段のない避難所の人達と。
だけど、何もできない。子供、赤ちゃんだけでも? 何人もいる。機材を満載した車には、これ以上、人は乗せられない。

逃げた。会社の命令で、避難所にたくさんの人を残して、自分達だけ逃げた。

彼自身のチームの話ではない。
しかし、それは、携帯 通信アンテナの被災地の復旧...
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携帯 通信アンテナ 被災地 復旧作業も、1週間が近くなる。交替を送るとの連絡があった。交替の一人は、仙台の支局で採用され、仙台に家族を残し、単身赴任で東京で働いている人だった。彼の家族は無事だそうだ。
交替の到着はだいぶ遅れたが、それでもまた、東北自動車道を帰る。往路と違い、車が増えている。物資を輸送する緊急車両扱いのトラックがだいぶ増えた。

上河内のSAは開店していて、食事ができた。
連日、ほとんどオニギリと何かを少し。
カツ丼を食べようとしたが、今はできないということで、カレーを頼んだ。
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自宅に着いて、しっかり眠る。
東京の上級職の認識は甘い。
しばらく休んでいていいぞと言われているが、休みがあけたら、すぐに出勤して、上申する。
できることは、たくさんある。あれができる、これができる。それも、そんなに大変なことじゃない、ちょっとの手間、ちょっとのことが、現地の役に立つ。それは、会社のイメージアップにも効果的だ、いまやらないで、どうするんですかと。
上申して、もう一度行ってくる。行かなきゃ、と彼は言う。

あぁ、わかった。奥さんと犬のことは、何かあれば、こっちで、よろしくやるよ、い...
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東日本大震災から、もう3年もすぎるか。何だかあっという間のことような気もする。
そういえば、神戸の震災も、ずいぶん時間がすぎた。そんなに時間が経っていたのか、自分が歳をとるはずだ。

携帯アンテナの復旧に飛んで行った彼は、その後転職したのだが、やはり同じように、アンテナなどの中継設備のメンテナンスをする仕事だ。離島などにも行くらしい。

時間は立っているんだけど、復興はちゃんと進んでいる・・と言えるんだろうか。
NPOの代表が、詐欺の容疑で捕まった。

一概に言ってはいけないような気もしているが...
「携帯 通信アンテナ 被災地 復旧作業」の口コミと評判について、Fatipuruさんから意見、感想、経験コラム談を寄せていただきました。(2014/10/13)


あの震災直後の1カ月の間に、本当に一体どれくらいの名もなき人たちが被災地の復旧の為に現地入りをしたのだろうと、改めて認識させられる記事でした。私たちは、連日、テレビの画像を見るしか出来なかったので、とても頭が下がる思いで拝読させていただきました。彼らの努力があったからこそ、例えば道路が世界にも伝説になるくらいの速さで復旧しましたよね...